木曽川左岸堤防上から見た木曽岬干拓地
 

概要

チュウヒの幼鳥農地として利用するため1966年から干拓開始。その後県境問題、農業情勢の変化などにより放置され湿性草原(アシ原など)を中心とした二次的自然が再生している。チュウヒが1980年代から繁殖することが確認されている。多いときは年は3つがい繁殖するなどしていたが、2014年は1つがい2羽の幼鳥が確認できた。他にも多くの鳥類が生息している。

干拓地北側に運動公園が作られ、さらに高速道路南側ではメガソーラーが設置された。干拓地山南端の一部約50haをチュウヒの繁殖の保護区とするため、掘削して池が三重県により作られているが、チュウヒはこの保護区では繁殖していない。

日本野鳥の会三重と愛知県野鳥保護連絡協議会では1993年から探鳥会を兼ねた鳥類調査を継続している。

現在、干拓地は堤防で囲まれていて、立ち入りは禁止されているので、タカ類などの鳥類を観察するには、幅の狭い水路越しに観察できる干拓地東側(愛知県鍋田干拓地)からがよい。

【お勧め季節など】

四季を通して色々な鳥類が観察できるが、特に冬は猛禽類が多く観察できる。冬の夕方には、干拓地をねぐらとして利用しているチュウヒやハイイロチュウヒが干拓地に帰っていくのを見ることができる。

【見られる鳥】

干拓地の主としてのチュウヒ、ミサゴは常に見られる。繁殖期にはチュウヒの巣材運びや餌渡しが見られることがある。冬季にはノスリ、オオタカ、ハヤブサ、ハイイロチュウヒ、コチョウゲンボウ、チョウゲンボウの猛禽類が多い。隣接する鍋田干拓地は猛禽類の飛来することで有名である。また、夏には、渡りの途中のショウドウツバメが多数飛来する。

 

所在地

桑名市長島町、桑名郡木曽岬町、愛知県弥富市

【アクセス】

自家用車 ≫ 三重県からは、伊勢湾岸自動車道湾岸木曽岬インターを降りて、高速高架下を直進すると干拓地東側の農耕地(鍋田干拓地)に到着する。愛知県からは、湾岸弥富インターを降りて高速下を西向き直進し、鍋田干拓地に到着する。木曽岬干拓地は立入禁止のため、鍋田干拓地西側(木曽岬干拓地から見ると東側)の堤防上から観察する。

公共交通機関 ≫ 弥富市のコミュニティーバスがあるが、本数が少ない。

【駐車場・施設など】

特にないので駐車禁止でない場所に止める。農作業や交通の支障にならないよう注意のこと。公共の駐車場は愛知県弥富野鳥園にあるが、かなり離れている。 

探鳥地紹介者より

愛知県弥富野鳥園、木曽岬干拓地に隣接する鍋田干拓地とセットで探鳥すると楽しい。

伊勢湾岸自動車道上から干拓地がよく見えるが、低速で走行したり駐車したりしないこと。

冬期は風が非常に強いので、防寒対策をしっかりすること。付近一帯は農地なので、農作業のじゃまにならないように注意すること。

フィールドは地元の方々にとって大切な生活の場です。野鳥に対しての配慮はもちろんですが、狭い道に車を止めない、地元の方には挨拶をする、ゴミは捨てない(問題外)、樹木や草本を傷つけない、などのマナーを守って気持ちよく観察しましょう。また、観察や撮影のために野鳥に餌を与えたり、野鳥の声のCDなど音源を流して呼び寄せることは生態系の攪乱、繁殖の妨げとなりますので、慎みましょう。

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