鳥羽市船津町太陽光発電 地元からの計画反対請願が鳥羽市議会で全会一致で採択

今春4月25日、突然、鳥羽市船津町字樋ノ山の太陽光発電所(以下、樋ノ山メガソーラー)について、簡易的環境影響評価書(以下、評価書)の縦覧を始めるとの公告がありました。この発電所計画について、以前から地元で噂はあったものの、中止と思われていたため、地元には説明がされないまま、突然、評価書の縦覧の事態になりました。
20180701 3DS 4202評価書によれば、発電規模は17 MWで、鳥羽市船津町字樋ノ山の急峻な山林に計画され、全面積は19.9ha、このうち改変(伐採、造成)区域は16.1ha、切土量(場内で盛土に充当)は77.7万㎥(大型ダンプトラック13万台分)となる大規模なものです。しかし、計画面積が20 haにわずかに満たないため、正式なアセスメントをまぬがれる計画になっています。
 
計画地北側に観光道路の伊勢志摩スカイライン、南側に船津町落口地区、東側の尾根を越えたところには鳥羽五丁目地区があり、南西側には隣接して別のメガソーラー(10MW)が計画されています。また計画地は伊勢志摩国立公園内(普通地域)にあって、一部が鳥羽市の風致地区です。また、樋ノ山に源を発する落口川流域は土石流危険渓流に指定され、過去に幾度も水害に襲われた地域です。
 
評価書によれば、希少猛禽類は、昨年の5月中旬のわずか3日間の調査ですが、サシバが確認されており、繁殖の可能性が高く、さらに、本年(2018 年)5月24日には当会の会員によって計画地上空でハチクマも確認され、この地域で営巣、繁殖している可能性があります。
 
当会、日本野鳥の会三重は5月28日サシバ、ハチクマの生息地での当該太陽光発電計画に反対の意向を文書で事業者に伝え、鳥羽市長にも申し入れをしました。このことは新聞で広く報道されました。
 
一方地元でも、住民は暮らしの安心、安全と豊かな自然環境を守るため、樋ノ山メガソーラーの建設反対に立ち上がり、5月30日に関係する三町内会が鳥羽市議会に建設反対の決議を求める請願を共同で提出しました。そして、6月26日の鳥羽市議会本会議において、全会一致で請願の採択と樋ノ山メガソーラーの反対が決議されました。この市議会での反対決議に法的拘束力はありませんが、反対活動を進めていくうえで、大きな力になるでしょう。
 
また鳥羽市長は本会議の終わりにあたり、事業者にとって非常に厳しい規制の課せられた、今春制定されたばかりの「再生可能エネルギー発電事業と自然環境等の保全との調和に関する条例」の趣旨に基づいて対応していきたいと述べ、住民寄りの姿勢を明らかにされました。樋ノ山メガソーラーは上記条例制定以前に計画されていたため、本条例が遡及して適用されることはありませんが、それだけに市長が敢えて言及されたことには重みがあると思います。
 
事業者には、請願と決議に込められた住民の思いを汲み取っていただき、円満に本事業から撤退されることを願っています。 

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