チュウヒ

チュウヒ Eastern Marsh Harrier ( Circus spilonotus )

チュウヒは中型で細身のタカであり、足が長い。森林へは入らず、葦原を採餌、繁殖の場所としている。ヨーロッパなどユーラシア大陸西部に棲む種Western Marsh Harrier と以前は同種、別亜種とされていたが、現在は別種とされている。本種はバイカル湖以東に生息する。餌は小鳥類やねずみなどの陸上小動物である。冬は南へ渡り、越冬する。

日本での繁殖

日本では冬に大陸から多くの個体が飛来し、越冬する。しかし、繁殖する個体は少なく、繁殖地もごく限られる。北海道では石狩川下流、勇払原野、サロベツ原野などが知られている。北海道ではこれ以外にも繁殖の可能性のある地域がある。

本州では青森県仏沼、秋田県八郎潟、石川県河北潟、三重県木曽岬干拓地である。本州ではこれ以外にいくつかの地点で繁殖したことがあるが、恒常的な繁殖地とはなっていない。日本での繁殖数は2008年のチュウヒサミットで50~100 つがい程度と推定されている。

木曽岬干拓地での繁殖状況はこちらに掲載してある。

生息保護の問題点

環境省のレッドリストでチュウヒは絶滅危惧IB 類(EN)に分類されている。

木曽岬干拓地の営巣地は北部の埋め立てと南部のソーラーパネル設置とで著しく狭くなった。これ以上の改変を行うべきでない。また、ノラネコ、ノライヌなど捕食動物の侵入を防ぐべきである。

葦原は経済価値が低い土地とされ、何らかの開発の対象となることが多い。工業団地などに開発されることがある。さらに、近年葦原に太陽光発電を建設する事例が多くみられる。葦原が一般的な保護の対象となっておらず、容易に経済的価値を見出すことができないためであろうが、チュウヒの繁殖地ばかりでなく、越冬地をも分断、破壊することが多い。国や県は有効な葦原保護の対策を打つべきであろう。

巣が平地であるため、本州の繁殖地では多くのカメラマンが集まり、それによる繁殖妨害があり、大きな問題である。また、ねぐらでも同様にカメラマンによる妨害がある。

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