概要
【お勧め季節など】
ベストシーズンは、夏鳥の渡来する4月中旬~5月頃。また、冬鳥が越冬し落葉で森の中の見晴らしがよくなる冬の間がお勧め。
【見られる鳥】
留鳥としてアカゲラ、ウグイス、メジロ、エナガ、シジュウカラ、ヤマガラ、イカル、カワラヒワ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ホオジロ、カケスなど。
夏鳥として、オオルリ、キビタキ、サンショウクイ、センダイムシクイ、ヒバリ、ホトトギスなど。
冬鳥として、アオジ、カシラダカ、ミヤマホオジロ、ベニマシコ、マヒワ、ジョウビタキ、ルリビタキ、シロハラ、ツグミ、モズなど。
所在地
三重郡菰野町千草
【アクセス】
公共交通機関 ≫ 近鉄湯の山線菰野駅で下車、三交バス福王山行きに乗り換え、草里野バス停で下車、徒歩15分。
自家用車 ≫ 自家用車の場合四日市インターから菰野町方面に進み、菰野町市街で右折、国道306号線に入り、朝明川を渡って「三重県民の森」の標識に従って左折、約2Kmで駐車場。
【駐車場・施設など】
園内中央に約180台。トイレも併設。
探鳥地紹介者より
研修施設(ふれあいの館)、自然学習展示館などがあり、支部探鳥会の他、ふれあいの森独自の自然観察会なども行われている。
その他、県民の森から1時間ほどで頂上に至ることができる尾高山、県民の森に隣接して流れる朝明川の上流の朝明渓谷もお勧め。
春から夏にかけてはミソサザイやカワガラス、運がよければヤマセミに出会えるチャンスも。
注意事項:近年松枯れが進行し倒木などの危険もあるため、不用意に道を外れて林内を歩いたりしないこと。
園内入り口近くにある松ヶ谷池。
園内「風のとりで」から見た春の雑木林。
概要
平成11年開園の県営施設で里山を整備した公園。落葉樹林で池を囲む開放的な景観や、点在する湿地などがあり、色々な草木が生え、野鳥や昆虫が生息している。
ビジターコテージ(森の学舎)、サブコテージ(かたらいの館)、風のとりで、水辺のテラス、東屋(9カ所)、陽だまりの丘、観察広場、芝生広場などが整備されており、のんびり散策すれば一日すごすことができる。
【お勧め季節など】
初夏にはオオルリ、サシバなどが渡ってくる。越冬期の冬鳥もよい。
【見られる鳥】
カラ類、ホオジロ類、ヒヨドリ、カケス、イカル、オオタカ等里山の野鳥が中心。
夏にはオオルリ、サシバなど。水辺にはカイツブリ、カワセミ、サギ類、セキレイ類。冬鳥としてビンズイ、ルリビタキ、ジョウビタキ、ノスリ、ハイタカ、ツグミ、カモ類など。
所在地
伊賀市下友生
【アクセス】
公共交通機関 ≫ 近鉄伊賀線桑町駅下車、徒歩30分。
自家用車 ≫ 名阪国道友生インターより3分
【駐車場・施設など】
無料で2カ所。利用時間は午前9時~午後5時。
探鳥地紹介者より
初夏から秋には湿性植物が花をつける。イシモチソウ、カキラン、モウセンゴケ、サギソウ、ウメバチソウなど。
貴重な植物が多いので、散策路から出ないこと。また、食堂はないので、弁当など持参のこと。
大山田村のさるびの温泉は名古屋や関西から訪れる人も多く、お勧め。
概要
四日市市の最北部に位置し、いなべ市大安町に接している。野球場やテニスコートを備えた大型公園で二つの大きな池があり、野鳥観察には、この市場溜上池と下池周辺が適している。
【お勧め季節など】
カモ類など冬鳥が越冬に来てからがよい。
【見られる鳥】
マガモ、カルガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモなどカモ類。アメリカヒドリが見られることもあるので探すとよい。
そのほかシロハラ、ツグミ、ベニマシコ、ジョウビタキ、シメ、アオジ、ミヤマホオジロ、メジロ、ウグイス、カシラダカ、アリスイなど冬の小鳥類。池干しで泥地が現れるとコチドリ、イカルチドリなどが現れることもある。
所在地
四日市市西村町
【アクセス】
公共交通機関 ≫ 三岐鉄道北勢中央公園前駅から徒歩20分。
自家用車 ≫ 四日市市内からは365号線で 関ヶ原方面に向かい、新小牧橋を渡って左折。後は「北勢中央公園」の看板に従う。
【駐車場・施設など】
駐車場、トイレ共に完備
概要
鈴鹿山系北部に位置し、セブンマウンティン竜ヶ岳、藤原岳の山麓にある静かな池である。この池は、江戸時代につくられた灌漑用のため池であったが近年遊歩道や東屋が整備されて公園になっている。
遊歩道を散策しながら池に漂う水鳥や水面に映える山々が楽しめる。上池の西側には、葦原が広がりベニマシコ、マヒワ、カシラダカなど冬鳥も豊富である。春には、地元の人たちによる草競馬でにぎわう。
【お勧め季節など】
秋から早春までがおすすめの季節、越冬するカモ類が多彩で、ミコアイサをはじめヨシガモ、ハシビロガモなど多種のカモ類が見られる。池の周りの湖畔林や葦原では、イカル・シメ・ツグミ・カシラダカ・アカゲラなどが楽しめる。
【見られる鳥】
ミコアイサ、ヨシガモ、ハシビロガモ、オカヨシガモ、マガモ、コガモ、カルガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、ヒドリガモなどカモ類多種。ベニマシコ、シメ、カシラダカ、ジョウビタキ、ツグミ、シロハラなど冬鳥の他ヒガラ、ヤマガラ、イカルや水面にカワセミが飛ぶこともある。
所在地
いなべ市大安町石榑東
【アクセス】
自家用車 ≫ 東名阪自動車道四日市ICから国道477号線を湯の山温泉方面へ約3km宿野交差点を右折し県道140号線(通称ミルク道路)を12kmほど行き、石榑南交差点を過ぎると道路の両側に二つの池(上池と下池)があり両ケ池公園である。
【駐車場・施設など】
県道140号線の道路わき西側(上池側)が無料の駐車スペースとなっている、公園の南側にトイレがある。
探鳥地紹介者より
間近に水辺のカモ類が見られるので撮影するのによい。
概要
農地として利用するため1966年から干拓開始。その後県境問題、農業情勢の変化などにより放置され湿性草原(アシ原など)を中心とした二次的自然が再生している。チュウヒが1980年代から繁殖することが確認されている。多いときは年は3つがい繁殖するなどしていたが、2014年は1つがい2羽の幼鳥が確認できた。他にも多くの鳥類が生息している。
干拓地北側に運動公園が作られ、さらに高速道路南側ではメガソーラーが設置された。干拓地山南端の一部約50haをチュウヒの繁殖の保護区とするため、掘削して池が三重県により作られているが、チュウヒはこの保護区では繁殖していない。
日本野鳥の会三重と愛知県野鳥保護連絡協議会では1993年から探鳥会を兼ねた鳥類調査を継続している。
現在、干拓地は堤防で囲まれていて、立ち入りは禁止されているので、タカ類などの鳥類を観察するには、幅の狭い水路越しに観察できる干拓地東側(愛知県鍋田干拓地)からがよい。
【お勧め季節など】
四季を通して色々な鳥類が観察できるが、特に冬は猛禽類が多く観察できる。冬の夕方には、干拓地をねぐらとして利用しているチュウヒやハイイロチュウヒが干拓地に帰っていくのを見ることができる。
【見られる鳥】
干拓地の主としてのチュウヒ、ミサゴは常に見られる。繁殖期にはチュウヒの巣材運びや餌渡しが見られることがある。冬季にはノスリ、オオタカ、ハヤブサ、ハイイロチュウヒ、コチョウゲンボウ、チョウゲンボウの猛禽類が多い。隣接する鍋田干拓地は猛禽類の飛来することで有名である。また、夏には、渡りの途中のショウドウツバメが多数飛来する。
所在地
桑名市長島町、桑名郡木曽岬町、愛知県弥富市
【アクセス】
自家用車 ≫ 三重県からは、伊勢湾岸自動車道湾岸木曽岬インターを降りて、高速高架下を直進すると干拓地東側の農耕地(鍋田干拓地)に到着する。愛知県からは、湾岸弥富インターを降りて高速下を西向き直進し、鍋田干拓地に到着する。木曽岬干拓地は立入禁止のため、鍋田干拓地西側(木曽岬干拓地から見ると東側)の堤防上から観察する。
公共交通機関 ≫ 弥富市のコミュニティーバスがあるが、本数が少ない。
【駐車場・施設など】
特にないので駐車禁止でない場所に止める。農作業や交通の支障にならないよう注意のこと。公共の駐車場は愛知県弥富野鳥園にあるが、かなり離れている。
探鳥地紹介者より
愛知県弥富野鳥園、木曽岬干拓地に隣接する鍋田干拓地とセットで探鳥すると楽しい。
伊勢湾岸自動車道上から干拓地がよく見えるが、低速で走行したり駐車したりしないこと。
冬期は風が非常に強いので、防寒対策をしっかりすること。付近一帯は農地なので、農作業のじゃまにならないように注意すること。
概要
朝熊山の山麓、五十鈴川の川べりに位置し、陸上競技場を擁する整備された公園。桜の名所でもある。大径木も混じる植栽の樹種はサクラ類、カエデ類の他、ケヤキ、エノキ、ムクノキ、アキニレ、スダジイ、マテバシイ、ウバメガシ、クヌギ、サンゴジュ、クスノキなど多数。樹間を遊歩道がめぐっていて、探鳥しながら散策するとよい。
中央に池があり橋がかかっている。敷地から一歩出れば五十鈴川の河川敷。下流側には堰、止水域があり上流側は内宮の森に続く。近年、遷宮や国体の関係で公園内外の駐車場が拡張され、多くの樹木が失われた。河川敷での観察も困難になったのは非常に残念。
【お勧め季節など】
早春は野鳥の種類も多くおすすめ。9月末頃は上空を通過するサシバの渡りが見られることもある。秋の紅葉時期、冬鳥が揃う頃合いもよい。
【見られる鳥】
メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、コゲラ、イソヒヨドリ、カワラヒワ、イカル、ヒヨドリ、ムクドリなどは真夏を除き通年見られる。冬から早春にかけて大型ツグミ類、アオジ、ビンズイなどが越冬する。シロハラが特に多く、落ち葉の下の餌をあさっている。
水辺にはカワセミ。五十鈴川に足を伸ばせばイカルチドリ、セキレイ類、カルガモ、ヒドリガモ、サギ類、カイツブリなど。近年オオバンが見られるようになった。桜の花の季節にはニュウナイスズメ、渡りの時期にはオオルリなどの訪れも期待できる。
所在地
伊勢市宇治館町
【アクセス】
自家用車 ≫ 23号バイパスまたは伊勢自動車道伊勢西インターより伊勢神宮内宮方面に向かい、宇治浦田交差点から県営総合競技場方面へ、橋を渡って左折。伊勢志摩スカイライン入り口手前左手一帯が公園になっている。
公共交通機関 ≫ 宇治山田駅から浦田町または内宮行き乗車。最寄りバス停は浦田町だが内宮行きの場合は猿田彦神社前で下車、徒歩。
【駐車場・施設など】
公園の駐車場があり無料で駐車できるが内宮参拝の混雑時は駐車困難なことが多い。付近の浦田駐車場、河川敷の駐車場が有料だが利用できる。トイレは公園内のほか、周辺に観光客向けのトイレも複数ある。
探鳥地紹介者より
内宮に隣接しているため観光客が多く、休日の日中、平日でも季節と時間帯によっては探鳥に不向きなことがある。早朝ならば駐車もしやすく人通りも少ない。
概要
安濃川をせき止めて作られた農業用ダム湖。1986年から湛水を開始した。冬季はほぼ満水の状態であるが、夏季には水量がかなり減る場合が多い。オシドリが飛来し、越冬する。
湛水直後は100羽を超える群が観察されたが、近年は20-30羽程度が越冬する。オシドリは右岸の岸辺近くにいて、広い湖面には出てこない。
上空にクマタカ、ハイタカなどの猛禽の表れる場合もある。周囲の山林ではカラ類などが観察される。ダム上流安濃川の渓流ではカワガラスが観察され、稀にヤマセミも現れる。
【お勧め季節など】
オシドリを見るには12月下旬から1月中旬がよい。
【見られる鳥】
オシドリ、ベニマシコ、エナガ、アオジ、カワガラス。
所在地
津市芸濃町河内
【アクセス】
自家用車 ≫ 津方面から県道42号線を西に向かい芸濃町市場の集落を過ぎると安濃川沿いの山道になる。最初のトンネルの出口の三叉路を右に折れると湖岸に観察ポイントの東屋がある。
なお、県道42号は安濃川上流の峠を経て国道163号とつながっているが道が細くジグザグで、傾斜もきついのでお勧めできない。関西方面からの方も下流から入る方が良い。
公共交通機関 ≫ なし
【駐車場・施設など】
東屋付近にトイレはないが、ダム湖奥右岸の湖水荘手前の県道沿いにある。東屋の付近などダム右岸には数か所駐車場がある。
なお、冬季は道路が凍結する場合があるので注意が必要。防寒にも十分注意が必要。
探鳥地紹介者より
ダム湖奥、左岸から錫杖岳676m)への登山口がある。登りはきついが頂上からの展望は抜群である。往復2時間30分程度、健脚向き。
概要
安濃川と志登茂川が隣接して海に注いでいる。砂州があり、干潮時には干潟が表れる。カモメ類、シギチドリ、カモ類が多い。
とりわけミヤコドリは冬季ほぼ確実にみられ、中には越夏する個体もある。コクガンが越冬する時もある。ホオジロガモ、ウミアイサが河口近くまで来て、採餌することもあり、じっくり見られる。
【お勧めの季節など】
冬のミヤコドリ・コクガン・ホオジロガモ、ウミアイサなど。干潮の時は遠くいる場合が多い。満潮近くがお勧め。
【見られる鳥】
ミヤコドリは満潮時に砂州に並んでいる。
マガモ、オナガガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、スズガモなど、カモ類が観察できる。
ホオジロガモ、ウミアイサ、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリなどは通常沖合遠くに浮かんでいるが、河口付近まで来て採餌することもある。
冬のカモメ観察も面白い。ハマシギ、ミユビシギの他、渡りの時期にはチュウシャクシギ、キアシシギなども見られる。
その他、カワウ、サギ類なども観察できる。ミサゴが飛来する時もある。春秋にはユリカモメ、セグロカモメの大群が羽を休める。
所在地
津市島崎町高洲町
【アクセス】
安濃川河口右岸先端付近の堤防から観察するのがベスト。
自家用車 ≫ 津市内を南北に国道23号が走り、それと並行に走る県道114号線(通称バイパス)がある。県道114号からパチンコ屋(パーラーサンプラザ)のある交差点で海側へ折れる。堤防へ突き当たる直前で左折し、津市中央浄化センターの東側(海側)にある駐車場に入る。
小さな公園になっており、そこから堤防へ登ることができる。浄化センターからは駐車場に入ることができないので、浄化センター内には入らないよう注意する。
公共交通機関 ≫ 津駅から徒歩でも河口へ行くことができる。約2km程度である。
【駐車場・施設など】
河口右岸の公園にトイレがあり、10台ほどの駐車スペースがある。
概要
江戸時代に建設された南北2つのため池である。冬季のカモ類が種類・数とも多い、ミコアイサはほぼ毎年飛来するようになった。しかし、近くでは観察できない。オオバン、カイツブリも多い。オオタカなど猛禽類も飛来する。周囲の林ではカラ類、ベニマシコ、カワラヒワなども見られる。
【見られる鳥】
マガモ、カルガモ、コガモ、ハシビロガモ、オカヨシガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ミコアイサ、オオバン、カイツブリ、カワウ、ダイサギ、アオサギ、カシラダカ、ホオジロ、ベニマシコ、シジュウカラ、エナガ
所在地
津市芸濃町椋本
【アクセス】
自家用車 ≫ 県道津関線(10号)から椋本の町内(県道669号)へ入り、椋本町内の西端から南池の南縁を回り、南池西側の細い道へ出る。西側の細い道を北へ進めば駐車スペースに達する。
東側の堤防上からも観察できるが、上記の西側から観察するのが最適である。
【駐車場・施設など】
西側の細い道を入ると南北の池の境に10台ほど駐車できる。西側の細い道はさらに北へ伸びているが、道の両側から草木が繁茂しており、車での通行は避けた方がよい。
近くにトイレはない。津関線のコンビニを借りるか、津市芸濃総合文化センターを利用する。東側の堤防付近に駐車スペースはない。
【探鳥地紹介者のコメント】
冬季は風が強いので防寒を十分にすること。
概要
自然砂浜海岸である。わずかながらハマエンドウ、ハマダイコン、ハマボウフウ等の海浜植生がある。春秋のカモメ類の飛来、ミユビシギ、ハマシギなどシギ・チドリも飛来する。ミユビシギは200羽以上の群がみられる場合もある。シロチドリは少数が砂浜で繁殖する。
白塚漁港北側の通称白塚海岸でもシギ・チドリは少数ながら観察できるが、現在は工事中で入りづらい。また、そのさらに北側の豊津浦も中の川河口まで自然砂浜海岸があり、少数ながら、ミユビシギ、ハマシギ等が見られ、シロチドリが繁殖する。
冬期、沖合にはウミアイサ、スズガモ、ホオジロガモなどが見られる場合がある。
【見られる鳥】
ミユビシギ、ハマシギ、シロチドリ、キョウジョシギ、キアシシギ、ユリカモメ、セグロカモメ、ヒバリ、ハシボソガラス、ウミアイサ、スズガモ、ホオジロガモ
所在地
津市 白塚町
【アクセス】
自家用車 ≫ 国道23号より、「白塚漁港入口」交差点を海側(東側)へ折れ、堤防に突き当たって右折し、堤防上を南へ進み、赤い鳥居のある弁財天の手前で海側へ折れる。
あるいは白塚漁港の南端付近から直接砂浜へ出ることができる。堤防上の道は細いので注意が必要。
【駐車場・施設など】
弁財天の海側には駐車スペースが数台分 白塚漁港付近にも空地がある。
トイレはない。
概要
雲出川、三渡川、阪内川河口に広がる干潟と堤防内の水田、水路など。シギ・チドリが多数飛来する。貴重な種の記録も多い。堤防内(陸側)の水路、池には淡水性のシギが採餌する。セイタカシギも飛来し、繁殖した実績もある。堤防内の葦原は太陽光発電のため、大半が埋め立てられ、鳥類生息の環境としては悪化した。干潟内では漁師による青のり養殖が盛んであり、アサリ採取もされている。住民や観光客による潮干狩りもさかんである。
【見られる鳥】
(シギ・チドリ)ミヤコドリ、セイタカシギ、シロチドリ、ケリ、ハマシギ、ミユビシギ、トウネン、ソリハシシギ、キアシシギ、コアオアシシギ、アカアシシギ、ツルシギ、アオアシシギ、チュウシャクシギ、ダイシャクシギ、ホウロクシギ、オオソリハシシギ、オオハシシギ、タシギ
(カモ類)マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、オカヨシガモ、ヨシガモ、スズガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、コクガン
(その他)チュウヒ、ミサゴ、コアジサシ、チョウゲンボウ、ズグロカモメ
その他稀で、貴重な種については随時、会報「しろちどり」上で野鳥記録として公表している。
所在地
松阪市三雲町五主、曽原新田
【アクセス】
(雲出川右岸先端)自家用車 ≫ 国道23号の小野江の交差点を海側へ折れ、雲出川右岸先端の堤防へ出る。あるいは国道23号の雲出大橋北の交差点を海側へ折れ、香良洲町へ入ったところで右折し、香良洲大橋を渡り、雲出川右岸堤防上を進み、右岸先端へ出る。(ただし、2015年3月現在堤防は工事中で侵入できないため、堤防内の水田の中の舗装道路を進んで先端へ達する)堤防先端部は狭い。2,3台は駐車することができるが、できれば堤防下で駐車スペースを探す。トイレはない。
(曽原大池かど)自家用車 ≫ 国道23号中道交差点を海側へ折れ、直進し、堤防へ出る。堤防上を左折し、道なりに進み大池かどへ出る。曽原大池はボラ池とも呼ばれている。堤防上は狭いが駐車スペースはある。トイレはない。曽原大池の南半分は現在ソーラーパネルが設置され、野鳥は残念ながらいなくなった。ただし、ポンプ場より北の池には水面が残されている。
探鳥地紹介者より
干潮時には広い干潟が出現し、鳥が分散するので、観察には適していない。満潮時、あるいは満潮に向かう時間帯が最も良い。春の大潮には潮干狩り客が多いので避けるべきである。
雲出川河口には砂州があり、降りることができるが、鳥類の繁殖地なので、研究や保護の目的以外では立ち入るべきでない。
堤防内の水田でも淡水性のシギ・チドリが見られるが、農作業のじゃまになる駐車や、畦への立ち入りは厳禁。