5月14日、15日に金沢市普正寺の森で宿泊探鳥会が行われました。その様子をお伝えします。
午前7時30分に津駅前、8時20分に桑名駅前にて集合し関ヶ原ICより北陸自動車道を通り、一路最初の目的地・加賀市へと向かいます。加賀では昼食も兼ねて加賀市鴨池観察館へ入りました。
観察館では、残念ながら初夏の陽気なのでカモの姿は無く池にはサギぐらいしかいませんでした。
しかし、ツバメが営巣のため観察用の田んぼから泥を口に含み運ぶ姿が確認され、田んぼにはおたまじゃくしなどの水棲生物がたくさんいて皆さんが熱心に観察されていました。中でもシュレーゲルアオガエルのメレンゲ状ま卵塊と小さなおたまじゃくしは注目を集めていました。
そして、昼食と観察を終えて次の目的地河北潟干拓地へと向かいます。河北潟野鳥観察舎では、野鳥の会石川支部の方が待ってもらっており早速、野鳥観察小屋へ入り河北潟干拓地の説明を聞きます。野鳥観察小屋の周辺では多くの野鳥のさえずりが聞こえ、目の前をササゴイが飛び、オオヨシキリが葦原や木の枝につかまり大声で鳴いています。
干潟にはまだカモもいますし、夏羽に替わったカンムリカイツブリなどもいます。
ここでは、モズ、ミサゴや一部の方がオナガの姿も確認しました。そしてバスに乗り込み周辺の田畑に生息する鳥の説明を聞きながら、のと里山海道を走り海岸線のシギ・チドリを探します。
そして、石川支部の方々の協力で多くの鳥がいる海岸線を教えてもらい、そこでバスを降りて観察します。
海岸にはたくさんのシギ・チドリが砂浜をつついて餌を探しています。石川支部の方が鳥が餌を採った跡や餌のエビを採取して分かりやすく解説していただきました。
そして、この海岸線は一般の車が走ることが可能で車が近づくといっせいにシギ・チドリが飛び立ちます。
その鳥たちが飛んだ姿は、ただただ壮観でした。
石川支部の多くの方のご協力があり、三重支部の会員だけでは出来ない多くのものを見せていただき、すばらしい観察会となりました。
そして、この後、今夜の宿泊のホテルへ向かい1日目は終了しました。
(toshi-sasama)