Narcissus Flycatcher
(Ficedula narcissina)
黒と黄色、それにオレンジ色の鮮やかな夏鳥。オオルリと同様に空中の昆虫を捕食する。しかし、キビタキは木の梢には出ず、樹冠の内部で、さえずり、採餌する。樹冠の内部に広く、明るい空間のある林、落葉広葉樹林を好む。
以前は長野など広葉樹の多い場所でしか見ることができなかったが、近年は東海地方の平野部でも繁殖している。三重県でも生息範囲が拡大しているようである。青山高原でも近年は数が増えている。
さえずりはピッコロのような澄んだ音色で複雑、変化に富む。メスは鈍いオリーブグリーンでオオルリのメスとよく似て野外では識別が難しい。沖縄南部、八重山群島では越冬する。