2020/3/7
日本野鳥の会三重 平井正志
最近、新型コロナウイルスで当会も探鳥会を中止している。会員の健康を考えれば、やむをえない。
伝染病は人と人との密接な関係で、伝搬する。人と人が離れて生活している分には伝染しない。人が集団生活をするようになり、伝染病の恐れが増した。現代の経済状況の中で、大都市の方が経済活動は有利であり、人口集中が顕著である。それが今回のウイルスの驚異をますことになってしまった。
我々の活動は現代人のこの活動とややことなったパターンを持っている。野鳥は人が近づけば逃げる。探鳥では人のまばらな、方向に動く。野鳥を見るには少人数の方がよいに決まっている。しかし、発見の確率からいうと多くの目が有利である。また、探鳥会で会員が付き合うことも我々の楽しみの一つである。しかし、この後者の利点は少しお預けとしよう。
当面のこの世の中が騒がしい間、一人で探鳥というのも手である。山の鳥の探鳥会はどうしても、最初に歩く人が有利である。一人であれば、この有利な立場を独占できる。しかし、見る目は2つだけなので、細心の注意を払うべきであろう。また、見るだけではなく、記録をつけよう。探鳥会では誰かが記録を付けているので、いきおい、最後の鳥合わせの時にノートをつければそれで済むが、一人の時はそうは行かない。写真を撮るのもむろんできる。ただ、これからの繁殖期には鳥に驚異を与えないよう気を付けなければならない。
せっかく、一人で探鳥会をやり、記録を付けたなら、会報に投稿してほしいものである。短いコメントでも付けて。当会の記録の充実に寄与するであろう。