概要
鈴鹿川の河口から5Km上流で分流した派川の河口に広がる干潟で、それほど広くない干潟ながら春秋に渡りくるシギやチドリが多く北勢地域では有数のポイントである。夏期にはアジサシ類、冬期にはカモメ類やカモ類が多く飛来する。河口から延びる突提から、まじかに野鳥が観察できるので人気のフィールドである。
【お勧め季節など】
シギやチドリが渡る春・秋(4月下旬から5月中及び8月中旬から9月)がおすすめの時期、夏期や冬期にもアジサシ類、カモ類、カモメ類が楽しめる。
【見られる鳥】
シギ・チドリの渡りの時期には、チュウシャクシギ、オオソリハシシギ、キアシシギ、キョウジョシギ、ソリハシシギ、アオアシシギ、アカアシシギ、ハマシギ、ミユビシギ、ダイゼン、メダイチドリ、オオメダイチドリ、シロチドリなどが飛来する。
夏期には、コアジサシ、アジサシ、クロハラアジサシなどアジサシ類、冬期はユリカモメ・セグロカモメ・オオセグロカモメ・シロカモメなどカモメ類、マガモ、カルガモ、ヨシガモ、オカヨシガモ、キンクロハジロ、スズガモ、ハシビロガモ、ヒドリガモなどカモ類ハジロカイツブリ、ミミカイツブリ、カンムリカイツブリなどのカイツブリ類が見られる。
稀にカラシラサギ、ソリハシセイタカシギ、クロツラヘラサギ、コクガンなどを見ることもある。
所在地
四日市市楠町南五味塚
【アクセス】
公共交通機関 ≫ 公共交通機関の場合は、近鉄楠駅から徒歩で海側(東)へ約1.5Kmで20分程度で河口に着く。
自家用車 ≫ 県道6号線を近鉄楠駅を目標に来て、南五味塚交差点を海側(東側楠漁港方面)へ約0.8Km派川右岸堤防へ出る。
【駐車場・施設など】
やや狭いが河口の堤防上に駐車出来る、トイレは無いので注意。
探鳥地紹介者より
派川の北3Kmの所に鈴鹿川本流河口があり、ミヤコドリやカモメ類が見られるので立ち寄ると良い。
フィールドは地元の方々にとって大切な生活の場です。野鳥に対しての配慮はもちろんですが、狭い道に車を止めない、地元の方には挨拶をする、ゴミは捨てない(問題外)、樹木や草本を傷つけない、などのマナーを守って気持ちよく観察しましょう。また、観察や撮影のために野鳥に餌を与えたり、野鳥の声のCDなど音源を流して呼び寄せることは生態系の攪乱、繁殖の妨げとなりますので、慎みましょう。