2020/3/22
日本野鳥の会三重 平井正志

新型コロナウイルスの広がりで、探鳥会も自粛せざるを得ない。でも、ひとりで鳥を見る分には感染の危険がないのでかまわない。マスクも不要である。

A159 sashibaひとりで鳥を見る。当会の活動の一つにこの「ひとり探鳥」を加えてもよいのではないか。ひとりでの探鳥は大勢が集まる探鳥会と比べ、様々な利点がある。いくつかの利点については前に述べた通りである。それ以外にも利点はある。ひとつは時間を自由に調整できる。鳥は朝早くから動きだす。探鳥会は普通10時頃から始まるが、今の時期なら、夜明け、午前6時前からがもっとも良いであろう。鳴き出した、あるいは動き出した鳥を見ることができる。クロツグミはウグイスよりも早く、ヨタカの声が静まる頃、まだ暗い内から鳴き出す。オオタカの営巣地では夜明け前につがいの鳴き交わしの鋭い声が聞こえる。早朝からの鳥見では思ってもいなかった鳥に会うかもしれない。春から初夏にかけて、鳥だけでなく、ヤマザクラなど野生の花も楽しめる。

もうひとつ。やや逆説的ではあるが、鳥を覚えるのにひとりが最適である。私自身、鳥を見始めた頃、身近に鳥に詳しい友達はなく、いつも一人であった。友達は図鑑だけだった。とりわけシギ・チドリには苦労した。まず、どこを見れば区別できるのかも分からない。シギ・チドリのページをせんぶ見て、除外できる鳥を除外する。残った、2,3の種の絵を見比べてどこが違うか、確かめながら、同定していく。こうやって、自分で覚えた種は決して忘れない。他人に教えられたことはすぐ忘れる。学校の勉強と同じである。今は冊子になった図鑑だけでなく、スマホなどで写真が検索できる。昔に比べ、遥かに同定が用意なはずである。脇の色、喉の色、今まで見ていなかった部分を覚えることにもなる。シギ・チドリではまた、幼鳥、成鳥の違いも面白い。当会会報「しろちどり」に連載されている今井氏の記事が役に立つ。肩羽の擦り切れた様子、模様の違い、幼鳥と成鳥の違いを見分けるいくつかのポイントがある。ぜひ、ひとりで覚えて見よう。写真を撮る人であれば、後日誰か会員に見てもらうという手もある。

A158 isohiyoさらに鳥を見て楽しむという「探鳥」からはややズレるが、繁殖を確認することもできる。今からは野鳥の繁殖期である。巣作り、抱卵、餌運びなど観察できる。当会も参加している「全国の繁殖調査」は今年が最後の年である。むろんバードウォチングのマナーとして「近づかないで野鳥の巣」はきちんと守ろう。双眼鏡を使えば、かなり遠くからでも繁殖行動を確認できる。この繁殖確認は大勢の参加者のいる探鳥会では偶然に巣を見つけてしまった場合を除いては無理であろう。

さあ、野に出よう。鳥たちが待っている。むろん、見た鳥など、記録を付けておこう。

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