コクガン

コクガン Brent goose ( Branta bernicla )

コクガン は小型のガンで全身が黒く、上尾筒、下尾筒と脇が白く、首にも白い模様がある。広く周北的に分布し、個体数も多い。

 

分布

3あるいは4亜種に分類され、その分類は生息域に対応している。日本へ飛来するコクガンは極東シベリア北極海沿岸で繁殖し、南下するBrent bernicla orientalisとされるか、あるいはアメリカ大陸太平洋岸の個体群と共にB. b. nigricansとされる。日本鳥学会の第7版鳥類目録では前者の立場と取っている。

北海道 東部の野付半島付近、および風連湖では渡りの群が見られ、多い場合には5000羽に上るという。一方北海道北部稚内周辺では大規模な群れは観察されない。これらを考慮するとコクガンの渡りは千島列島を通るルートであり、サハリン経由の渡りはあってもごく少数であろうと考えられる。

繁殖地としてはカムチャツカ半島に近い北極海沿岸が有力であろう。アラスカの沿岸で繁殖する個体が含まれる可能性も否定できない。この場合アメリカ大陸太平洋岸のコクガンとの遺伝的類似性についての研究が必要となろう。渡りのルート繁殖地などこのコクガンについては解明されていないことが多い。

日本での越冬は800羽から1100羽程度(環境省ガンカモ調査)であり、越冬地は北海道、青森、岩手、宮城にほぼ限定される。函館周辺、渡島半島、青森陸奥湾、下北半島などの海域では大きな越冬群が観察される。しかし、上記4道県以外でまとまった数の越冬は見られない。また、他のガン類とは異なり海辺で生活しアマモ、アオサなどの海草・海藻類をたべる。内陸へ入ることはめったにない。国の天然記念物に指定されている。

県下における越冬

以前、安濃川河口でコクガンが猟銃で撃ち落とされ大きな問題になった。近年、安濃川河口では毎年のように数羽から10数羽が飛来し、越冬する。関東以西での恒常的な越冬地はめずらしく、貴重な場所といえる。

安濃川河口以外でもで見られることが多いが、その他 津市、香良洲海岸、松阪市五主海岸で見られる場合もあり、周辺を移動しながら越冬していると考えられる。これまでの最大数は2014年1月3日 雲出川河口で見られた23羽である。また、県北部で見られたこともある(2014年12月19日 1羽 四日市 鈴鹿川派川河口)。

日本野鳥の会三重ではミヤコドリと共にコクガンの越冬数を伊勢湾西岸全域一斉カウントで調査している。カウント結果は随時会報「しろちどり」に掲載している。

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