宮川河口

左岸河口先端部のヒドリガモたち。

宮川河口

外城田川の中州付近もカモが多い。午後は逆光。

 

概要

三重県を代表する一級河川、宮川の河口一帯。干潮時は、砂質の干潟が広がるが、大洲と呼ばれる中洲をはじめ、干潟は遠く、シギ・チドリ類などを観察するのは難しい(右岸の大湊側からのほうが、やや見やすい)。

外城田川河口にも干潟が広がるが、シギ・チドリの数は少ない。左岸の磯町内の外城田川流域、東豊浜町にある池などでは、まとまった数と種類のカモ類が見られる。後背地は耕作地が広がっており、小鳥類やキジ、冬期の猛禽などが見どころ。

【お勧め季節など】

冬、カモやカモメ類が来てからがよい。4月初旬くらいまで残っている。

【見られる鳥】

冬はユリカモメ、ウミネコ、カモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメなどのカモメ、ヒドリガモなどのカモ類や、ツグミなどの小鳥、チョウゲンボウなどの小型猛禽が見られる。

春秋の渡り時はチュウシャクシギ、キアシシギの姿が目立つ。ミサゴは周年見られるが、やはり冬が多く、10羽以上の個体が越冬している。

初夏にはオオヨシキリが渡来する。セッカも多い。

留鳥としてカワウ、サギ類、ホオジロ、キジ、モズ、ムクドリなど。

磯町付近の外城田川ではスズガモ、キンクロハジロ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、コガモなど、カモの個体数、種類が多く距離も近い。

 

所在地

伊勢市東豊浜町ほか

【アクセス】

公共交通機関 ≫ 三交バス伊勢市駅前より(土路行き磯町など下車)。

自家用車 ≫ 広域なので自家用車利用が便利。国道23号線津方面より、宮川大橋手前で側道に降りて宮川左岸堤防に出て河口に向かう。そのまま堤防を回っていくと東豊浜漁港に出る。 

【駐車場・施設など】

特になし。広い堤防などのじゃまにならないところに駐車。公共のトイレなどもほとんどない。

探鳥地紹介者より

東豊浜町など、集落の中に入ると道が非常に狭いので、入り込まないよう注意が必要。潮干狩りシーズンは河口部の堤防が混雑することがあるので、休日干潮時に行くのはなるべく避けたい。漁港などでは漁師さんの、農道では農業者の作業のじゃまにならないようにしよう。

少し北上して、明和町の海岸に出ると、冬のカモメ観察の好ポイントが続いている。

ちとせの森

入り口の駐車場とトイレ、案内板。

ちとせの森

アスファルト道路から枝分かれしていくつもの散策路が。

 

概要

松阪市出身の国学者本居宣長の奥墓(おくつき)。市街地にある墓の他に、宣長の遺言により松阪を見渡せる山の上に作られた墓のある丘陵を公園整備した場所。メインの道は舗装路だが、枝分かれしたいくつもの散策コースがある。奥にある池には冬期カモ類も訪れる。

【お勧め季節など】

特になし。四季折々。進入路は冬季凍結のおそれがあるので注意。

【見られる鳥】

通年メジロ、ウグイス、カラ類、コゲラ、アオゲラ、イカル、カワセミ、カイツブリなど。

冬、オシドリ、マガモ、ルリビタキ、ウソなど。

春の渡りの時期はキビタキ、オオルリ、サンコウチョウなどが見られる。

所在地

松阪市山室町

【アクセス】

自家用車 ≫ 国道42号線から松阪市街を抜け、八太町北交差点より工業団地・ウッドピア(木材コンビナート)方面右折。3Kmほど走ると案内標識があり左折する。166号利用では飯南方面に走り、中核工業団地入り口を左折、2Kmほどで入り口の標識がある。

公共交通機関 ≫ 松阪駅前からもよりの山室口まで三交バスが発着しているが、下車後森の入り口までかなり距離がある。 

【駐車場・施設など】

森の入り口に駐車場とトイレあり(写真参照)。

探鳥地紹介者より

県道からの進入路は狭く、離合が難しい。園内の道路は平坦でなく、駐車場からどんどん山を登っていくようなルート。 駐車場から奥は車が入れないので注意。メインの舗装路を歩いて1kmほどで最奥の池に到着するが、枝ルートが多く、山野草、キノコなども見どころ。

松阪森林公園

駐車場と案内板。この上に管理棟など施設あり。

松阪森林公園

桜並木には、春先にウソが訪れる。

 

概要

阪内川上流の堀坂川河畔に整備された公園。森林組合が運営しており、通年営業のキャンプ場などの設備がある。駐車場付近で里山の鳥が見られる。また、堀坂山、観音岳への鳥見ハイキングのベースとして利用できる。

【お勧め季節など】

10月ごろから5月の初夏にかけて。

【見られる鳥】

越冬期にはルリビタキ、ジョウビタキ、ツグミ、シロハラ、ウソ、アオジ、ヒガラ、ミソサザイ、アカゲラなど。

渡りの時期には、観音岳や堀坂山方面でオオルリ、ホトトギス、ジュウイチ、ツツドリ、クロツグミなども。

他に留鳥として、エナガとカラ類、メジロ、イカル、ホオジロ、ヒヨドリ、モズなど。

所在地

松阪市伊勢寺町

参考HP「松阪市森林公園」

【アクセス】

自家用車 ≫ 伊勢自動車道松阪インターを降りて、最初の信号を右折し、県道59号線へ。1Kmほどで森林公園の標識があるので右折し、そのまま山の方へ直進すると2.5Kmほどで到着する。松阪駅方面からは車で約30分。

公共交通機関 ≫ なし 

【駐車場・施設など】

公園なので、施設は整っている。食堂もあり。(夏期以外は火曜日が定休日)

探鳥地紹介者より

遊具もあるので、子ども連れにも向いている。観音岳、創造の森方面は山道なので、足ごしらえはしっかりと。管理事務所に地図がある。山野草などのウオッチングも楽しい。

愛宕川・金剛川河口

愛宕川・金剛川河口  干潮になると広大な干潟になる。手前のヨシ原もよい。

櫛田川河口

櫛田川河口付近  高水敷に低木やススキ等があり、小鳥の観察に適している。 

 

概要

1級河川・櫛田川と2級河川・金剛川、愛宕川が流れ込む地域で、干潮時は広大な干潟になる。また、河川敷には低木や、アシ原があって視界が良く観察しやすい。
車で堤防を走ることができるので、堤防がらの観察となる。

【お勧め季節など】

春・秋のシギチの渡りの時期は素晴らしく、冬の小鳥・カモ・カモメ類の季節もよい。

【見られる鳥】

春秋の渡りの時期、シギ・チドリ類ではキアシシギ、チュウシャクシギ、アオアシシギが多く、オバシギ、ソリハシシギ、オオソリハシシギ、トウネン、メダイチドリ等も見られる。また、ハマシギ、シロチドリなどが越冬している。ミヤコドリ、セイタカシギも見られることが多い。
カモ類はほぼ全般に観察できる。カモメ類では希少種のズグロカモメが毎年10数羽観察できる。
冬の小鳥も楽しい。堤防に車を止めて眺めていると、ホオジロ、ホオアカ、オオジュリン、、カシラダカ、アオジ、ベニマシコ等が観察できる。
冬の猛禽も多く、オオタカ、ハイタカ、チュウヒ、チョウゲンボウ、コチョウゲンボウが見られる。
夏鳥としてはオオヨシキリが多い。じっくり通えば、いろいろな出会いがある。

 

所在地

松阪市高須町

【アクセス】

自家用車 ≫ 国道23号「高町」交差点を海側に進む。そのまま金剛川左岸堤防を進み、水門で、右岸へ移り、堤防上を進むと河口に出る。河口には駐車場とトイレがある。そこから右方向へ堤防道路を走れば櫛田川河口になる。

公共交通機関 ≫ なし

【駐車場・施設など】

金剛川右岸河口に公園があり、駐車場やトイレもある。

探鳥地紹介者より

堤防の狭い箇所があるので、通行のじゃまにならないよう、駐停車時は注意する。
また潮干狩りが多く、休日や、平日でも時間帯によっては探鳥に不向き。
探鳥会が開催される年もあるので、行事案内を参考にしてください。

金剛川下流の水門付近にはハマボウの群落があり、夏に黄色い花を咲かせる。これも見逃せない。

青山高原

保健休養地付近。私有地に入らないよう注意。

青山高原

三角点から徒歩30分ほど下る奥山愛宕神社。

 

概要

伊勢平野と伊賀盆地をはさみ、笠取山の南斜面に位置する標高700~800メートルの高原。

南北に10Kmに及ぶ広大な草原と樹林が広がる。標高756mの三角点からは伊勢湾や伊賀盆地が一望できる。春の新緑とツツジや秋のススキなど、散策やドライブにも最適。探鳥ポイントも色々アレンジできる。

保険休養地の管理棟駐車場手前「大原」方面の標識を右折すると東海自然歩道(尼ヶ岳方面)にはいる。徒歩で探鳥するとよい。

【お勧め季節など】

初夏、さえずりを楽しむには早朝がベスト。冬はアトリ、マヒワなど、低地では珍しい冬鳥も見られる。

【見られる鳥】

周年ホオジロ、コゲラ、アオゲラ、オオアカゲラなどケラ類、カケス、ヒガラ、キクイタダキなどカラ類。

初夏には、カッコウ、ホトトギス、ツツドリの声が響き渡る。ほかにクロツグミ、アオバト、カケスなど。奥山愛宕神社下の奥山川渓流などでミソサザイ、オオルリ、カワガラスなど。サシバ、ハチクマなど猛禽も現れることもある。クマタカの生息域でもある。

秋10月初旬前後にかけて、大規模ではないがサシバやヒヨドリの渡りも見られる。冬、アトリやマヒワの群れ。ウソや、高山から降りてきたカヤクグリにあえるかも。

所在地

津市白山町伊勢見ほか、青山峠周辺

【アクセス】

自家用車 ≫ 久居インターより国道165号線を西に向かい、青山トンネルを越えたところで左折(上野方面からは青山トンネル手前を右折)。青山公園線分岐右が保健休養地(別荘地)、左が三角点方面。

公共交通機関 ≫ 最寄り駅は近鉄西青山駅。三角点まで徒歩約2時間かかる。 

【駐車場・施設など】

保健休養地や、三角点近くのロッジ周辺にトイレ、駐車場あり。保険休養地にはキャンプ場もある。

探鳥地紹介者より

三角点からハイキングがてら、飛竜滝、布引の滝が一本の白い滝となって見られる滝見台もお勧め。奥山愛宕神社付近にはブナの森があり、新緑、紅葉が美しい。階段が急なところがあるので足場に注意。

冬季は路面が凍結することが多いのでチェーンなどが必要。交通情報チェックのこと。別荘地周辺では、私有地への立ち入りは慎んでください。

展望台から見た県民の森

概要

観察会などの拠点、ふれあいの館
鈴鹿山麓の段丘地帯に広がるアカマツやコナラの明るい二次林と広い芝生広場からなる、45ヘクタールに及ぶ見晴らしのよい自然公園。休日には家族連れなどでにぎわうが、一歩森に足を踏み入れると、野鳥はもちろん、テングチョウやアサギマダラなどの蝶類や、リスやシカなどのほ乳類まで、様々な生き物たちと出会える。天気のよい日には展望台から伊勢湾に浮かぶ神島や知多半島までの眺望が楽しめる。
【お勧め季節など】

ベストシーズンは、夏鳥の渡来する4月中旬~5月頃。また、冬鳥が越冬し落葉で森の中の見晴らしがよくなる冬の間がお勧め。

【見られる鳥】

留鳥としてアカゲラ、ウグイス、メジロ、エナガ、シジュウカラ、ヤマガラ、イカル、カワラヒワ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ホオジロ、カケスなど。

夏鳥として、オオルリ、キビタキ、サンショウクイ、センダイムシクイ、ヒバリ、ホトトギスなど。

冬鳥として、アオジ、カシラダカ、ミヤマホオジロ、ベニマシコ、マヒワ、ジョウビタキ、ルリビタキ、シロハラ、ツグミ、モズなど。

 

所在地

三重郡菰野町千草

参考HP「三重県民の森」

【アクセス】

公共交通機関 ≫ 近鉄湯の山線菰野駅で下車、三交バス福王山行きに乗り換え、草里野バス停で下車、徒歩15分。

自家用車 ≫ 自家用車の場合四日市インターから菰野町方面に進み、菰野町市街で右折、国道306号線に入り、朝明川を渡って「三重県民の森」の標識に従って左折、約2Kmで駐車場。

【駐車場・施設など】

園内中央に約180台。トイレも併設。

探鳥地紹介者より

研修施設(ふれあいの館)、自然学習展示館などがあり、支部探鳥会の他、ふれあいの森独自の自然観察会なども行われている。

その他、県民の森から1時間ほどで頂上に至ることができる尾高山、県民の森に隣接して流れる朝明川の上流の朝明渓谷もお勧め。

春から夏にかけてはミソサザイやカワガラス、運がよければヤマセミに出会えるチャンスも。

注意事項:近年松枯れが進行し倒木などの危険もあるため、不用意に道を外れて林内を歩いたりしないこと。

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